なぜなのか背中を強く押されるように山登りへの衝動が湧くのです。
今回は幼なじみでフルマラソンもよく走るというM君と。
朝6:02の電車で世田谷代田を出て、新宿から中央特快高尾行きでMと合流。
休みだからかこの時間の中央線には登山とおぼしき方々が多めのチラホラ。
柏の葉キャンパスからのMは食事の調達が出来なかったようで立川駅で乗り換えの時駅構内のおにぎりやさんでおにぎり購入。おいしそうなおにぎりばかりで次回は私もこれにしようと密かに。慌ただしく青梅線へ乗り込み無事乗り換え。
目指す奥多摩駅に着いたのは8:13。ここから目指す東日原まではバスで20分ほど。
登山口の辺りで地元の方にクマ情報を訪ねると、昨日、川の方で出て人が襲われたとのこと。慌ててクマベルの準備。話ながら元気に出発しました。 8:50
今回のルートはみやっちさんの登山ブログをトレースする感じで行って参りました。このブログ面白いし参考になるので皆様も是非。初級から中級編だったので、軽い気持ちで向かいましたがこれがとんでもないことに。。。
川の音を聞きながらテクテクと気持ち良く歩く。以前屋久島の太鼓岩まで駆け上がった私達ですからテクテクとはいえ前の方を追い抜く程のペースから始まりました。天気は薄曇り。動けば汗が出ますが風は冷んやり、絶好の登山日和です。
先ず目指すは稲村岩。登山口から見える大きな岩です。たぶん200メートルくらい登ったところでしょう。1時間程一気に登るので驚く程の汗と息切れ、あれっこんなはずじゃとないと。確か初級(後で参考ブログを確認したら中級)のはず。稲村岩で始めの大休憩。Mは前日、家で飲み過ぎており序盤のこのとき既に心が折れそうに。「なめてた」と告白してました(笑)
このルートは鷹ノ巣山まで尾根つたいに一気に約1100m登ることになります。平なところをテクテクがほとんど無いんです。
さすが中級。それを初級と思い込んで登っているのですから。
思えば若い方々は皆無、人もまばらでした。
稲村岩までの道程で多くを学んだ私達は人に道を譲り歩幅を今までの半分に。既にバテバテ、小休憩を繰り返しそれでも挑みます。
そんな中「白いブラックサンダー」が折れる心を救いました。甘いお菓子は山の必需品ですね。
「ヒルメシクイノタワ」とういう場所から頂上までは普通なら20分くらいでしょうか。抜き去るご夫婦に教えて頂き勇気をもらいましたがそんなところあったっけ?という感じで登るのに必死で気が付きませんでした。こちらはのろのろでしたから、そのあたりからも頂上までは30分は掛かったことでしょう。頂上は視界が大きく開け、廻りの山々を見渡せる流石に気持ちの良い場所、喜びはひとしおです。 12:30
M持参のシートを敷いて、靴を脱いで足を投げ出すと広がる開放感。おにぎりを頬張り一呼吸。そうなると汗だくのTシャツが気になりますが着替えるわけもいかず次回は汗を上手く放出するハイテクシャツだなと学びました。綿はなかなか汗が乾かないのでもう少し寒くなると風邪引きますね。
普通はこれで2/3が終わったくらいな気持ちだと思いますが実はここからが大変。4時間半掛かって下山。奥多摩駅まで歩いて来ました。どうもルートが悪かったみたいです。なぜなら駅の近くまで行かなければ誰とも会わなかったのです。しかも途中、山道がこのところの雨の影響か大きく崩れており、危うく遭難する羽目に(大げさかも知れませんが)。崩れた道を迂回している打ちにピンクのリボンを見失っていたのです。大きく外れる前に気が付いて復帰できたのは全くありがたかった。もう足は筋肉痛でガクガク、残り5キロで舗装された道に出ましたがタクシー呼ぼうと山登りにはあるまじき発言。実際に携帯で電話するところでしたが、携帯を見ると圏外表示。山の神様の裁きにあいました。心を取り戻し痛い足を引きずるように何とか奥多摩駅へ。正直ホッとしました。 17:30
帰りは温泉に浸かってビールを飲むのも工程でしたから、場所を河辺駅に移し、駅前のもえぎの湯へ。驚いたことに登山帰りの途中下車の比率の高いこと。これもブログの効果だなと思いました。口コミ恐るべしです。ビールは近くの焼き鳥屋で一日を反省しながらグビグビ。染みました。
そして、、、その後二日間朝起きると体はバキバキでした。